《報告》オンラインミニセミナー(2024/6/13 環境省 中山室長)

6月13日 18:30から 環境省 海洋プラスチック汚染対策室 中山直樹室長を講師にお招きし、オンラインミニセミナーを開催しました。
国内外で大きな課題となっているプラスチック汚染に関して、最新の国際動向と、現在の環境省の取り組みについて幅広くお話いただきました。
質疑応答・意見交換では、使い捨てプラスチックの規制や一次マイクロプラスチックの規制ができないか、公共施設での人工芝生化への対応、地域活動への支援、国と市区町村との温度差などの様々な質問に対し、講師より丁寧にご回答いただきました。他の参加者の話も伺い共に良い学びとなりました。

■タイトル:プラスチック汚染対策を巡る国内外の動向
■講 師 :環境省 水・大気環境局 海洋環境課 海洋プラスチック汚染対策室 中山直樹室長


■主な内容
1.プラスチック汚染に関する国際動向
・世界における環境中へのプラスチック流出量の地域別比率、内容の比率
・日本を含むアジアが世界最大のプラ製造・使用地域である
・EUや米、中、韓、豪での規制対象製品
・プラスチック汚染条約策定に向けた政府間交渉委員会(INC)の動向と、その中の日本の主張など

2.環境省の取り組み紹介
・マイクロプラスチック海洋流出防止に関する法律や戦略などの政府方針
・プラスチック資源循環戦略、海岸漂着物等地域対策推進事業
・河川ごみ実態把握調査や河川マイクロプラスチック調査ガイドライン
・「実態把握」=日本近海の海洋ごみ実態把握調査結果、漂流マイクロプラスチックモニタリング手法調和ガイドラインなど
・「生物生態系影響」=リスク評価が検討されている
・「対策」=関係省庁・業界連携でMP流出抑制対策を検討し普及している。革新的プラスチック代替技術の活用の促進、実証事業など、
・「研究支援」=実態把握、技術開発、影響評価など各種研究支援・調査検討事業が進められている
・「企業・自治体連携」=プラスチックスマートで様々な取り組みを募集・発信。地域での自治体と企業の取り組み実証を支援・展開していることなど
           

※本ミニセミナーは公益財団法人河川財団による河川基金の助成を受け開催しました