《報告》オンラインミニセミナー (2025/2/26 風間ふたば先生)

 2月26日 山梨大学名誉教授の風間ふたば先生をお招きし、オンラインミニセミナー&意見交換会を開催しました。

 前半は、講師の風間先生から、「私たちはどんな水環境を望んでいるのか?」その水環境を考える動きをどう作るかについてのお話。水の循環と水質保全対策には社会・経済・技術も合わせ動いていること、行政レベルの考え方、市民レベルの調査、総合的な水環境指標となる「みずしるべ」のことなど、幅広い視野での身近な水環境保全についての様々なお話をいただきました。
 後半の質疑応答・情報交換では、様々な質問や問いかけに対し、先生からのご回答に加え、参加者からの現場の状況をお伝えいただくなど、活発な情報交換が行われました。今回のセミナーでは、広く水環境を皆で学び・考える良い機会となりました。

■タイトル:マイクロプラスチック問題を通して「身近な水環境の保全」を再考する

■講 師 :山梨大学 名誉教授 風間ふたば先生

■主な内容:

〇人間活動に伴う水の循環と水質保全対策

〇行政レベルでの環境認識。第六次環境基本計画

〇市民レベルにおける水環境を捉える活動視点

・水質・・・身近な水環境の全国一世調査

・廃棄物・・・ごみマップ

・生物の棲息場としての水環境・・・総合的な水環境指標「みずしるべ」

・暮らしに関わる河川を知る・・・水環境マップ

■参加者の感想など抜粋(アンケート結果、回答25名より)

(理由)

・環境保全についての多面的な考え方が聞けて良かった
・地域の方が望む水環境、水辺環境について考える、議論するきっかけとなる
・環境問題と人間の経済活動について、整理できたことが新しい視点
・プラごみから「みずしるべ」の話など話題が広がって良かった。 行政でなく住民自らが活動すべきと再認識した
・これからはこのセミナーの内容を参考に、より広い視点で河川の環境へ関わりたい
・水辺のすこやかさ指標やアプリ「水辺へGo!」を使った出前授業を企画したい
・タイトルにあるマイクロプラスチックと、直接関連がないセミナーだったのは残念だった
・お話の内容は大変興味深いものであったが、タイトルにあったマイクロプラスチックのことがほとんど出てこなかったことが期待外れ

(理由)

・様々な視点からのご質問から今回のテーマについて考えを深めることができた
・現場でのおもいや疑問が提示され、それへの回答や議論がされていた
・それぞれの活動者の熱意を感じた
・いろんな業態の方の意見が聞けた
・多様な参加者が心強かった。それぞれの川に対するビジョンを持つことから始まるのかなと思った
・小学生がマイクロプラについて質問をしていて未来が明るく見えた
・自分の考えと視点が違う質問が多く、質疑応答を聴いているだけで参考になることが多くあった
・講演内容と直接関係のない質問が多かったように思えた
・講演の趣旨とは違った質問で、講演内容と乖離していたと感じる
・事前の資料公開がなく準備が出来ていなかった為に質問事項がまとめらなかった

約50名の方にご参加いただきました。***ご参加ありがとうございました。***


※本ミニセミナーは公益財団法人河川財団による河川基金の助成を受け開催しました