清掃活動前の事前学習

 7月2日(金)江戸川区立篠崎第三小学校で、川ごみの出前授業を行いました。この日は6年生が学校近くの篠田堀親水緑道の清掃活動を行う予定で、その前に体育館でお話しの時間をいただきました。(雨天のため残念ながら清掃活動は後日に延期)

 篠田堀親水緑道は篠崎第三小学校のすぐ脇を通り、通学に使うなど児童たちに親しまれている水辺です。さらに学校は旧江戸川にも近く、川は身近なものとなっています。
  

 
■川のごみとその影響等のはなし
 多くの川でごみが問題になっていること。そして町から出たごみが川に出ていってしまうことをまずは動画で見て、その後に、児童にも身近な町や川のごみの状況をお伝えしました。自分たちも良く知っている身近なところに意外なごみが放置されていることなどには関心が高まったようでした。
 
 
 川や海のごみが生きものに与える影響については、イルカ役アザラシ役の子どもたちを決め、アクティビティを通じてごみによる被害を感じてもらいました。他にも、実際に江戸川区内で採取したマイクロプラスチックを見ながらのマイクロプラスチック話も興味深く聞いてくれました。
   
■清掃活動への意欲を高める
 児童たちが清掃する予定の篠田堀親水緑道には、植え込みの上や下、水の中にもごみがあること、ポイ捨てされたと思われるものだけでなく、飛ばされてきてしまったごみがあることなどを見て、ごみがどこからやってくるのかを考えてもらうようにしました。
 

 親水緑道を流れる水は、(一部はスクリーンで除去されますが)ごみも一緒に旧江戸川に注ぎ、東京湾に流れ、世界の海へと流れてしまうこと。そして、そのごみが生きものたちを困らせたり、マイクロプラスチックとなって様々な影響を及ぼすことを児童たちは知りました。これらの影響を出さないためにもごみ拾いを行うことの意義を感じてもらえたようでした。

■私ができること
 最後にわかったこと、自分ができることを考え宣言し、発表してもらいました。
 まずはごみを拾うことがとっても大切なこと。そしてごみを減らすことなどもそれぞれに「できること」として宣言してもらいました。
 みなさんとてもよく理解し、清掃活動へのヤル気を高めてもらえたようで嬉しいです。
 
 
■児童の感想(一部抜粋)
◎話をきいてわかったこと
・きれいな川や、はい水こう、道路にもごみがあふれている。学校の近くでもマスクなどのごみがある。
・植えこみのところにごみがはさまっている。
・ちゃんと処理したつもりでも、ごみはカラスなどにまたあらされて町にそのごみが広がるかもしれない。
・ポイ捨てのごみは江戸川や東京湾へ!?海のごみが世界に広がってしまう!
・東京湾のイワシからもマイクロプラスチックが出てきた!
・海のごみにひっかかって困っている生きものがいる。
・マイクロプラスチックを小魚→小魚を食べる魚→人間→だから自分もプラスチックを食べていることに!(ひぇー)

◎自分でできること、どのようなことをやろうと思いますか?
・ポイ捨てをせず、なるべくリサイクルできる物を選びたいと思いました。(考えて買う)(ごみはしっかり家で捨てる!!)
・私はごみを減らすために、「ごみを捨てない」「再利用する」「ごみひろいもする」という事に取り組む。
・ごみを減らす。プラスチックをあまり使わない。
・きちんとすてる、くり返し使う、ごみ拾いをする、ごみとなるものをできるだけ減らす、プラスチック包装の少ないものを選ぶ、ボランティア活動をする。宣言します!
・お母さんなどにも伝えたいと思いました。
・ごみがあふれていたら自分から進んで拾ったり片づけたりする。町や川や海がよごれないように、ごみのいろいろなことに気を付ける(分別など)。
・1.町でごみをちらかさない。2.ごみとなる物を減らす。3.くりかえし使う。
 エコバッグなどエコにつながるものや、プラスチックのような物はできるだけ使わず、エコにつながるものをできるだけ使用すること!!!

 
※当日は、認定NPO法人えどがわエコセンターにご協力いただきました。
※この日の活動は、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金企業協働プロジェクト(LOVE BLUE助成)を受け実施しました。