2020年10月31日(土)、富士山を望む山梨県の桂川では、富士吉田市の宮川の合流地点付近と、西桂町の大池橋付近の2か所で同時に清掃活動を実施しました。
■秋晴れの清掃日和
当日は雲一つない晴天に恵まれ、暑くも寒くもない絶好のごみ拾い日和となりました。桂川と宮川の流れはとても澄んでいて、見ている者の心を和ませてくれます。清掃当日は、上流の山中湖の水位が上がったために放流を行っており、水の勢いが非常に強く、地元の方も、「ごみは流されてしまって、もうないかも知れませんね」とのことでした。
■よく見るとごみがあちこちに!
当日の清掃は、桂川で渓流釣りを楽しむ釣り人の集まりであるミライ桂川が主催し、桂川・相模川流域協議会、都留漁業協同組合そして、当ネットワークが共催して実施したものです。
川の土手の上から見ていると、ごみなど殆どないように見えますが、ごみのたまりやすいところに大量のごみが集まっていたり、釣り人達が胴長を着て川の中から大物ごみを引き上げたりで、かなりの量のごみが集まりました。
富士吉田会場では、40袋近いごみは参加者の皆さんの手で手際良く分別されて行きます。水辺のごみ見っけ!の結果は、ペットボトル185、レジ袋1、カップ型飲料容器3でした。ペットボトルが予想外に多いことに驚きました。レジ袋が殆ど見付からなかったのは、流れが速いために流されてしまったからかも知れません。これらの他に、カンや発泡スチロールの破片も目立ちました。
約3km下流の西桂町会場でも、遠目ではごみは少ないように見えましたが、水際の草にひっかかるレジ袋も多く、ペットボトル62、レジ袋72、カップ型飲料容器9を回収しました。少ししか離れていない場所でしたが、地形や水の流れの速さなどの違いで溜まるごみは少し違っているようでした。
■パネルを用いてミニセミナー
清掃終了後、参加者の方々を対象に、当ネットワークが作成したパネルを用いてミニセミナーを行いました。川にこれだけのごみがあるのは、ポイ捨てする人がいるという以外にも原因があります。水路の近くにあるごみ集積所や自動販売機横の空き容器入れからあふれ出たごみ、カラスや犬、猫に荒らされて散乱したごみが水路に落ちて川に入ってしまうような例もあることを説明し、私達が生活で出すごみ、特にプラスチックごみをいかに減らすかが大事だということをお話しました。
■最後に
多くの方々を誘って参加された地元のお寺のお坊さん、小学校の娘さんと一緒に参加されたお父さんなどもおられました。今回の清掃を通じて、一般市民の方々が、ごみに少しでも関心を持って下さり、そのことが、日々の生活で出るごみが少しでも減ることにつながればと思います。
※この日の活動の一部は、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金企業協働プロジェクト(LOVE BLUE助成)を受け実施しました。