[報告]第10回参加者アンケート結果

2024年12月21日(土)に開催した第10回川ごみサミットの参加者アンケートの結果を紹介します。
多くの方に満足いただく内容となりました。
いただいた貴重なご意見をもとに、川ごみ課題への対応、今後の川ごみサミット等意見交換の場の改善を一層すすめてまいりたいと思います。
ご参加、ご発表、ご発言、ご回答いただいた皆さまに感謝申し上げます。




(アンケート回答数:27名)

  • 参加者の所属は、約6割が市民団体および個人、1割弱が行政・自治体、約25%が企業・業界団体であり、これまでに比べ、企業・業界団体の方に割合が高くなった。
  • 満足度は、3名(約1割)が「やや不満」であったが、その他は満足いただいた
  • 開催の時間の長さは、約7割が「ちょうどよい」であった。オンライン参加の方は「もっと短くてもよい」の回答が比較的多かった。
  • その他、印象に残った内容としては、各発表者それぞれにが挙げられた。意見交換よりも、発表の方が印象に残ったとして選ばれた方が比較的に多かった。

■満足度

とても満足 いろいろと新たな知見や課題感を理解できた。
とても満足 行政、プラ連盟、市民等と立場の異なる方々が話し合うスタイルに満足。行政による政策の資料は公開済みのもので目新しさはありませんでしたが、質疑応答で課題が明確になったと思う。市民側の意見に大きく頷くこともしばしばで、一人じゃないんだと心強く感じた。
とても満足 課題に対する具体的な議論ができてよかった
とても満足 河川ごみの現状や各種団体や行政がどのような対策を練っているのかについて知ることができてよかった。また海岸でもみられる人工芝や被覆肥料カプセルについての詳細を知れたこともよかった。
ほぼ満足 3省庁の話を聞く機会があり満足した。しかし、会場の音声が聞きにくい状況が度々あった。
ほぼ満足 課題が2個の2部制ではなく1つの課題の議論を深めてほしい。
やや不満 参加者のビデオオフに。音声が聞き取りづらかった。

散乱ごみは拡大生産者責任体制に、足踏みしているのは歯がゆい。デポジット制度導入など以前から言われているのになあと思うばかりでしたね。プラ削減も業界の後ろ向きなのが心配。

やや不満 ごみ拾いから踏み出して、排出原因という源流の原因を改革することでしか、川や海のごみ、とりわけプラスチックごみを減量することはできないが、その課題が今一つ及び腰なのが残念。
やや不満 省庁からの参加者は「所属団体の公的見解としない」とするのは困難ではないか。

■特に印象に残った内容

〇川ごみ対策これまでの10年
〇被覆肥料については、20年以上前から指摘されていにもかかわらず、現在に至っていても、生産事業者の取り組みがあまり進んでいないことに少し驚いた。経済産業省の鈍感さにあきれる。行政指導を行うような働きかけが必要なのだろうな、と感じた。
〇野鳥が肥料カプセルを食べてしまっていることは初めて知った。陸地の生態系にも影響が及んでいる事実に改めて他人事ではないことを実感した。
〇被覆肥料について、野鳥が誤食している事実、カタログ表示の不備に心が痛む。農家いじめの農業政策の改革と共に早急に対策を講じる必要があると思った。
〇企業の役割、経済メカニズム
〇風間先生のお話。暮らしの中、それぞれの日常生活とのつながりにどう結びつけていくか、もう少し話をお聞きしたかった
〇風間先生の「企業と考えていく」これが大事だと考える。Green Washの批判を恐れている企業も多い。いかに一緒に取り組むか
〇プラスチック汚染廃棄物の責任の所在

■その他、意見感想など

〇とても有意義な時間であった。来年以降も参加して学ばせていただけたら嬉しい。
〇肥料カプセルの件、どんな取り組みが有効か、検討しているエリアがあり、参考になった。
〇徒労感はある。どうしたらゴミを捨てない大人を増やせるのか。高知県は遊ぶのに適した川が多い。流域外からのオーバーツーリズムが問題になっている。当然ゴミも増えた。川の利用を規制することも考えなければならないのだろうか
〇金子さまの警察権力の投入というご提案は私も時々思う。長野放送が制作したビデオに登場したような親子を着実に増やす必要があると思う。また、省庁横断型で対策を講ずる必要はもちろんだが、市民が環境対策を訴える政治家を選挙によって選出することも必要ではないかと思う。
〇ごみだけでなく、水質(栄養塩)、待機(GHG),土壌など幅広く評価する必要がある。
〇市民活動、普及啓発や行政の役割の議論からこの問題をいかに経済メカニズムに組み込んでいくことができるかが、今後大事な論点だと考える。
〇プラごみの責任の所在は多方面にあり、複雑さを感じた。法律はあってないようにも思われる。岡谷こどもエコクラブは学校では教えなくなった道徳を教えてくれる貴重なところですね。

「ごみを捨てないことがカッコイイ」「自分の出したごみを後始末することがカッコイイ」自信が持てる子どもの成長を願う。

被覆肥料等も鳥も魚も食べるエサとなってしまうのは未来に向けて心配の種ですね。

官民(大学の研究職、学術会議の方等)の協力の元、技術革新も必要だと思った。机上論だけでなくできるだけ現場を直視し、目をそむけてほしくないですね。

〇進行から「時間がない」という発言が多い。時間と内容が融合するようにしては?・川ごみを海に出さないようにするについて緊急性がないとの国交省の回答は残念

・人工芝は是非規制してほしい!廃止すべき。

〇全体の時間はちょうどよいが、1つのセッションの時間をもう少し確保しては?
〇会場で話をしている人の顔が、画面に映し出されることが良かった。意見交換の中で、多くの方が突然指名された、と言われていたので、事前に調整した方が良いのではないか。
〇資料、有料で配布されたいかな。。。
〇島津康男先生が環境アセスメントとして指導されたあおぞら財団発行の「つくってみよう 身のまわりの環境診断マップ_compressed.pdf」が市民のボトムアップの手段として活用されるようになればと願う。

  

◎参加者アンケートの回答(記述部含む一部抜粋)は以下からご覧いただけます
第10回川ごみサミット 参加者アンケート結果のまとめ(PDF)

  

◎当日、チャットでいただいた質問について、それぞれのご担当者よりいただいた回答を紹介します
第10回川ごみサミット チャット質問の回答(PDF)