7月18日(木)、杉並区立井荻小学校6年生が善福寺川に入って清掃活動を行いました。今年もこのサポートに加わり、子どもたちが川とごみについて考えるお手伝いをしました。
井荻小学校は、学校の敷地内に善福寺川が流れるという珍しい学校で、総合的な学習の時間で善福寺川学習に取り組み、川に関連した生きものや水などを学び、川に親しんでいます。地域の環境や活動に詳しいリーダー、学校支援のグループなど多くのサポーターに支えられて様々なことを学び体験している児童たちです。
■善福寺川清掃
この日も安全に配慮し大勢の地域のサポータが支援し、善福寺川の水際まで降りての清掃活動でした。スタート地となる善福寺池から出てすぐの水が流れ落ちる岩場ではサポーターたちがしっかりとガードをして水辺に降りた児童たち。左岸、右岸に分かれてごみ拾いを開始しました。
梅雨最後の降雨の後でも上から見るとごみはほとんど無いようでしたが、実際に水際に出ると細かいごみが多く見られました。草の間などにひっかかったごみ、川底に見られたごみなどをていねいに拾いあげ、一つひとつ記録係の児童に伝え記録シートにカウントにしていきました。
途中で先頭を交替しながら学校脇までの約600mで清掃活動をしながら進みました。草が多いころでは、そこに引っかかっているごみも多いようでした。
途中のポイントでは、地域リーダーが生き物・水質などの調査行い、簡単な説明も聞きました。(生き物、水質調査は既に別プログラムで行っており、この日は清掃活動に集中)
善福寺川川底からの湧水を見ることもできました。
回収したごみは、班ごとに重さを量り、記録した個数とともに、最後に集計しました。
大きなごみはあまり多くないと思いましたが、約80人の児童たちが集めたごみを合計すると、5,669g。個数は、お菓子などの食品ポリ袋84、食品以外のポリ袋33、衣類30、その他生活用品31、飲料ペットボトル5、飲料紙パック9、等々でした。タバコのフィルターは、昨年88だったのが5に激減。トイレットペーパーの破片1066(昨年106)、この辺りは、合流式下水が排水されているところもあるようで、トイレットペーパーの破片と思われる小さな繊維状のモノが水草に絡みついたまま乾燥しているのがとても目立ちました。今年の児童たちは、その細かいごみもしっかりと取り除いて数えました。
■ふりかえりの授業
清掃の後には教室で、川ごみを減らすことについて考える授業時間をいただきました。
やはり子どもたちが多かったと感じたのは、トイレットペーパーの破片で、他にもお菓子の袋など。今年は布といった声も聴かれました。
『変なごみは?』と聞くと、車いすの標識があったという声も挙がりました。
今回の授業では善福寺川のごみの行方として、川ごみは海に繋がり、海のプラスチックごみ問題が深刻であることなどを児童たちに伝え、プラスチックごみ問題について簡単に話をしました。その後、自分が減らしたいと思ったごみを挙げ、具体的にどのようにして減らしていくのかをグループで話し合いながら考え発表しました。
それぞれが感じたこと考えたことを大切にして、できることから実行していくことを期待します!