善福寺川清掃とふりかえり授業

 7月14日(金)、杉並区立井荻小学校6年生が善福寺川に入って清掃活動を行う日。今年もこのサポートに加わり、子どもたちが川とごみについて考えるお手伝いをさせていただきました。

 井荻小学校は、学校の敷地内に善福寺川が流れるという珍しい学校で、3年生からの総合学習で善福寺川学習に取り組み、川に関連した生きものや水などを学び、川に親しんでいます。地域の環境や活動に詳しいリーダー、学校支援のグループなど多くのサポーターに支えられて様々なことを学び体験している児童たちです。

■善福寺川清掃
 この日も安全に配慮し大勢の地域のサポータが支援し、善福寺川の水際まで降りての清掃活動でした。清掃場所は、水源である善福寺池から出てすぐの最上流部。前日に少々の雨が降ったものの川の水は澄んでいて、上から見るとごみはほとんど無いようでしたが、実際に水際に出ると細かいごみも見られました。
 草の間などにひっかかったごみ、際に貼り付いていたごみなどをていねいに拾いあげ、一つひとつ記録係の児童に伝え記録シートにカウントにしていきました。
 
 

 左岸・右岸に分かれ、途中で先頭を交替しながら学校脇までの約600mで清掃活動をしながら進みました。草が多いところでは、そこに引っかかっているごみも多いようでした。
  

 途中で、地域リ―ダーが生き物・水質調査行い、簡単な説明も聞きました。
(生き物、水質調査は既に別プログラムで行っており、この日は清掃活動に集中)
 

 回収したごみは、班ごとに重さを量り、記録した個数とともに、最後に集計しました。
大きなごみはあまり多くなかったかと思いましたが、60人以上の児童たちが集めたごみを合計すると、6,417g。個数は、お菓子などの食品ポリ袋30、食品以外のポリ袋18、紙の袋18、タバコのフィルター88、その他生活用品36、飲料缶7、飲料ペットボトル3、トイレットペーパーの破片106、等々でした。この辺りは、合流式下水が排水されているところもあるようで、トイレットペーパーの破片と思われる小さな繊維状のモノが水草に絡みついたまま乾燥しているものが目立ちました。

 
 
■ふりかえりの授業
 清掃の後には教室で、川ごみを減らすことについて考える授業時間をいただきました。
『多かったごみは?』、トイレットペーパー、タバコのすいがら、プラスチックのカップ、お菓子の袋、・・・
『変なごみは?』、おむつ、カード、診察券、歯磨き粉のチューブ、・・・など、なんでここに落ちているのだろうと思われるごみも色々と見つかったことが次々に挙がりました。

 既に、善福寺川をきれいにするために何ができるかを授業で考えていた子どもたちでしたので、実際にごみ拾いをした後でも、道路もごみ拾いをしたい、使い捨てを使わない、環境サミットに出てみんなに伝えたいなど、しっかりとした意見が次々に元気よく発表されました。

 今回の授業では善福寺川のごみの行方として、川ごみは海に繋がり、海のプラスチックごみ問題が深刻であることなども児童たちに伝え、プラスチックごみ問題と、その中で自分たちにできることも皆で考えました。