6月21日(火)志木市立宗岡第三小学校4年生対象に川ごみ出前講座を実施しました。宗岡第三小学校4年生は一学期の社会の授業で「ごみについて」、総合学習の授業で「ごみを減らすには自分達でできること」の勉強を始めているので、テーマを「なんでごみを減らすの?」にして、2クラス交代で3時限・4時限と分けて授業をしました。
志木市立宗岡第三小学校の南側に新河岸川が流れています。
新河岸川は、武蔵野台地の低いところを荒川と並んで流れ、上流は川越市から流れ、下流域の北区では隅田川と名前を変えて東京湾に行きますと「荒川下流域の立体地図」と「里川マップ」を使い説明しました。
■身近な川のごみ・・・・
学校の南側を流れる新河岸川の「川のごみ」の様子を、地元に住んでいる埼玉県環境アドバイザーの青木明雄さんから説明しました。青木さんは1週間前に市内の川のごみを見た結果を発表しました。
志木市内には学校の北側を流れる荒川と学校の南側の新河岸川の直ぐ上流には、狭山丘陵を源流とした柳瀬川も合流しています。学校の身近なところに3本の川があります。
川のごみは土手から投げ捨てられた河川敷のごみ、ペットボトルが散乱していたところ、川を流れているごみ、上流から流れ着いたごみ、岸に引っかかっているごみ、いろいろな川ごみの写真を見てもらいました。
■海のごみ・・・・
まずは、今、海ではごみがどうようになっているのか、海からのごみの話をしました。沖縄の海岸に流れついたごみ、ハワイ諸島の海で漁網にからまったアザラシ。網がからまったウミガメ、まちがえて食べた海鳥などの写真を見てもらいました。子ども達はビックリ。
漁網に絡まったアザラシの疑似体験をしてもらいました。帽子の頭のぬいぐるみに興味を持った児童が多く、二人だけ前に出て網を頭からかぶり、網を外してもらいます。直ぐに手を使い網を外しました。もう一度網をかぶって貰いアザラシと人の違いを考えてもらいました。アザラシは手が小さく上手く動かないことに気づきました。手を動かさないで網を外すことの難しさを体験してもらいました。
■新河岸川上流のごみは?・・・・
学校の前を流れる新河岸川の上流にある川越市内の新河岸川で行われたごみの調査結果(埼玉県の2019年調査結果)を基に、新河岸川で一番多く拾われたごみはナーニ?のクイズをしました。
児童達からは、レジ袋!お菓子の袋!ペットボトル!などと多くの答えがありました。一番多く拾われたごみは「食品プラスッチク容器」でした。
■私たちが、いつも使っているものが、川ごみとなっていた!・・・・・・
川に出た食品プラスッチク容器はどうなっているのか、下流域、海岸で集めたプラスチックごみの現物を皆に見てもらいました。
ヒビが入った汚れたペットボトル、ストロー、ペットボトルのキャップ、歯ブラシと瓶に一杯に入ったプラスチックごみの破片を見てもらいました。プラスチックごみはもっと細かくなると「マイクロプラスチック」と呼ばれています。
■ごみをへらすために・・・・・・・児童からの発言
ごみを拾って家に持ち帰る❣リサイクルをする❣
レジ袋を再利用する❣買物のバックを使う❣
水筒を持つ❣家のごみを減らす❣ごみを分別してだす❣
再利用する・リユース❣など、元気よく答えてくれました。
*一人から質問、海岸のごみの写真の感想からの質問でした。「ごみの島」はあるのでしょうか?
*瀬戸内海にある島が30年前に産業廃棄物処理場(ごみの処分場)が作られ、多くのごみが島に集められ、
「ごみの島」になってしまいました。多くの人たちが30年以上参加してきれいにしてくれて「ごみの島」と呼ばれなくなりました。未だ多くの海岸にごみはありますと話しました。
4年生2クラスの川ごみの授業には、4年生の担任の先生以外の先生方も見学してくれました。
■終わりに、担任の先生と児童のみんなに・・・・
・今日の「なんでごみ減らすのを聞いて感じたことをだれかに伝えましょう。
・授業で学んだ感想「どのようなことがわかりましたか?」
・「自分はこうしたいと思った事を書いて下さい」とお願いしました。
・先生から今、社会の時間と総合学習の時間で「ごみの勉強」をしているので、授業に役立てますと答えてくれました。
*帰りがけに女子児童から、今日の授業のお礼として、「手づくりのお花」を3名に手渡してくれました。
ありがとうございました。
これから児童の感想や誰に何を伝えたのか、知らせが来るのを楽しみにします。
※この日の活動は、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金企業協働プロジェクト(LOVE BLUE助成)を受け実施しました。