善福寺川清掃と私たちができること

 5月30日(月)、杉並区立井荻小学校6年生が善福寺川に入って清掃活動を行う日。今年もこのサポートに加わり、子どもたちが川とごみについて考えるお手伝いをさせていただきました。

 井荻小学校は、学校の敷地内に善福寺川が流れるという珍しい学校で、3年生からの総合学習で善福寺川学習に取り組み、川に関連した生きものや水などを学び、川に親しんでいます。地域の環境や活動に詳しいリーダー、学校支援のグループなど多くのサポーターに支えられて様々なことを学び体験している児童たちです。

■善福寺川清掃
 清掃場所は、水源である善福寺池の近くの最上流部。川の水は澄んでいて、上から見るとごみはほとんど無いようなきれいな流れです。そんな善福寺川の水際に降りての清掃活動でした。
この日も安全に配慮し大勢の地域のサポータが支援しました。最初は恐る恐る水に近づいていた児童たちでしたが、すぐに水の中にも入ってごみを拾う様子も見られました。
 
 

草の間などにひっかかったごみ、際に貼り付いていたごみなどをていねいに拾いあげ、一つひとつ記録係の児童に伝え記録シートにカウントにしていきました。
   
 

左岸・右岸に分かれ、途中で先頭を交替しながら学校脇までの約600mで清掃活動をしながら進みました。
 

回収したごみは、班ごとに重さを量り、記録した個数とともに、最後に集計しました。
数えられた中で多かったごみは、お菓子などの食品のポリ袋54、食品以外のポリ袋も54でした。その他、紙ごみなど、不明なごみも約300が数えられました。

 
 
■ふりかえりの授業
 清掃の後には体育館で、川とごみについて考える授業時間をいただきました。
『ごみ拾いはどうだった?』の問いかけには、
楽しかった!、汚かった!、めっちゃ多かった!
など、元気な声がたくさん挙がりました。
『多かったごみは?』、トイレットペーパー、ビニール袋、・・・
『変なごみは?』、シャワーヘッドやスタンプ台、おもちゃ、もやし、・・・など、なんでここに落ちているのだろうと思われるごみも色々と見つかったことが発表されました。

『ごみはどこから来たのでしょう?』の問いには、下水に流されてきた。他でポイ捨てしたのが、橋から川に入っちゃった。鳥が・・・などの発言もあり、さすがに色々と学んでいる児童たちで、こちらから説明する必要もないくらいでした。

最後には、私たちにできることとして、「川や海ごみを減らすために、誰に、何をどのように伝えるか?」について小グループで話し合い、発表しました。

 

 1年生の授業で伝えるということから、インターネットの動画で世界中の人に伝えるなど、様々なアイデアが出されました。善福寺川学習を継続し、ごみ拾いも体験した児童たちが、さらなる一歩をすすめることを期待します。

 
 

同時に行われた川の水質と生きもの調査では、モクズガニが見つかり皆で見ることができました。ごみを拾った川が海に繋がっていることをカニが教えてくれたようでした。

※この日の活動の一部は、独立行政法人環境再生保全機構地球環境基金企業協働プロジェクト(LOVE BLUE助成)を受け実施しました。