《速報》第7回川ごみサミットを開催しました

2021年12月19日(日)東京の全水道会館にてオンライン併用で、第7回川ごみサミットを開催しました。

今回の川ごみサミットでは、「市民と河川管理者が協働で川ごみ対策に取り組むために~川ごみ対策事例集と川ごみマップの活用~」をテーマに、多くの河川管理者の皆さまにもご参加いただき、情報提供と意見交換を行いました。

川や海のごみ問題はすぐに解決できるものではないが、河川管理者と市民が連携して進めていかなくてはならないこと、互いの課題や頑張っていること等を共有しました。相互に理解を深め、それぞれの特性を活かしながら対策を推進していくための大きな一歩になりました。

【はじめに】
主催者として、全国川ごみネットワークの金子博代表理事の挨拶で始まりました。

続いて、国土交通大臣政務官 衆議院議員 加藤鮎子様、公明党海洋プラスチックごみ対策推進委員会委員長 参議院議員 横山信一様から頂戴した応援メッセージをお伝えしました。
 

そして、昨年実施した「市民が選ぶ川ごみマップ大賞」の選考とその大賞となった千歳川河川事務所様への祝辞を、亀山久雄前代表よりお伝えしました。
続いて、みごと大賞となりました北海道開発局 千歳川河川事務所の武田淳史所長よりご挨拶をいただきました。大賞受賞は地域でも大きな反響があったこと、住民の方にわかりやすく伝えることを意識してごみマップを作成したことなどを紹介いただきました。
 
【情報提供】

国土交通省 河川環境課の寺石杏映様から、今年7月に公開された河川ごみ対策の事例集についてのご紹介、
環境省 海洋環境室 米野栄晃様から、今年6月に公表された海洋プラスチックごみに関する各種ガイドライン(6種)についてご紹介いただきました。
 

続いて、北海道開発局、東北地方整備局、関東地方整備局、北陸地方整備局、中部地方整備局、近畿地方整備局、中国地方整備局、四国地方整備局、九州地方整備局のそれぞれの担当者から各3分の短い時間でリレー報告をいただきました。内容は1)事例集案を周知しての反応、2)流域の多様な関係者と連携した河川ごみ対策の進め方、3)河川ごみマップの更新などを中心にそれぞれの取り組みを紹介いただきました。
 
【意見交換】
2つのテーマを設定して、参加者も加わり意見交換を行いました。

1つ目のテーマは「河川ごみ対策事例集の普及と活用にむけて」。

近藤朗理事が進行を行いました。最初に、話題提供として、桂川・相模川流域協議会 日向治子代表幹事より、市民、事業者、行政の合意のもとで流域協議会ができたこと、20数年経って様々な課題がでてきていること、自治体や河川管理者との連携が必須であることなどが伝えられました。
他にも、自治体の温度差、連携に関する課題や取り組みなど様々な意見が、オンライン参加者、会場の両方から出されました。
 
2つ目のテーマは「川ごみマップの意義と活用」。

原田禎夫理事が進行を行いました。こちらでは、一般社団法人JEAN 小島あずさ事務局長より、20年以上前に秋田県の湯沢工事事務所(当時)で作成された雄物川の「誤美マップ」について、その制作の思いや地域での反響なども含め紹介されました。
その後、企業の取り組みのこと、ペットボトルやプラスチック製品のこと、多くのデータを集めごみマップが作成されていくのが大切なことなどが話されました。
 
最後に近藤理事から
河川管理者だけなく、市民、自治体と協力して、ごみを抑制することまで行わないとならない。ごみマップもごみ問題を意識するためにも使える。これからもどうやって一緒にやっていくかを議論しながらすすめていく。などがまとめられました。
 
【閉会挨拶】 

国土交通省河川環境課の大角一浩さまから河川ごみ対策は管理者だけではなく市民などが大きな力となっている。今後も連携をしっかり続けていきたいとご挨拶をいただきました。
最後に全国川ごみネットワーク佐山公一副代表理事から主催者として御礼の挨拶を申し上げました。
 

□主 催:全国川ごみネットワーク
□協 賛 :一般社団法人プラスチック循環利用協会
□協 力 :MOTTAINAIキャンペーン、株式会社ATSURAELU
□後 援 :国土交通省

※本イベントは、公益財団法人河川財団による河川基金の助成を受けています