川のごみの中でも圧倒的に多いのが、ペットボトルや食品トレイ、包装フィルムなどのプラスチック類です。こうした傾向は、日本中の河川に共通する問題でもあります。NPO法人荒川クリーンエイド・フォーラムの調査によると川でのペットボトルの回収量は500ccペットボトル入り飲料の販売が解禁となった1990年代半ばより急増しています。同じことは,保津川下りの船頭さんたちもおっしゃっています。
では,どうすればこのペットボトルを減らせるのでしょう?日本以外の先進諸国はどこでも,飲んだ後にペットボトルを返却すると容器代が返ってくるデポジット制度(預託金制度)を導入しています。ポイ捨てをやめよう!と呼びかけることももちろん大切ですが,ポイ捨てをしないことでトクをする,そんな経済的な仕組みを導入することが効果的なのはいうまでもありません。川ごみサミットでは、そうした社会的な仕組みづくりについても参加者のみなさまと議論を重ねていきたいと考えています。